フィッティング事例

フィッティング事例

-まず前提に-
補聴器の基本は、言葉だけを聞こえる様にする装置ではありません。
メガネレンズの様に見える様に、聞こえる様にする物に過ぎません。
メガネレンズでも度が強すぎて、クラクラする、頭痛がすると言う事が起きる様に、度が越えすぎる過矯正は適正ではありません。その方の耳が必要とするレベルにして行く事が補聴器のセッティング→補聴器フィッティングと言うものです。補聴器は音のレベル調整だけでなく、耳型作り、通気性、その他出来上がりに対する音響特性等を見て、最終的に合わせて行くものが補聴器フィッティングと言うものになります。
目の見え具合いと異なることは、視覚はボケるハッキリするが解り易いですが、聴覚は事象がハッキリ認識しにくい、という人間の知覚の特性があります。この為どの位聞こえが進行しているかが解りにくい、自覚しにくいのです。
ここにご紹介する事例は、一つの事例に過ぎません。個人差がありますので参考の一つととして捉えてください。

☆カーダヒヤリングの明瞭度の見方
 (NPO)日本補聴器技能者協会が推奨している「販売店における補聴効果の確認法」は、(一・社)日本聴覚医学会の制定している「補聴器適合検査の指針(2010)」を元に出来上がっていますが。そこでは一言葉づつの単音単語の確認方法のため、正確ではあるが、日常生活に近い確認方法では無いため、
 当方でメインに使用している明瞭度確認には、平成元年に製作されたTY-89音源の三音節を使用しています。その方が正答率が高く、補聴器装用意欲も増すためとの判断でもあります。それを1,5mの距離で65dBの音の強さで、食卓テーブルで相対した想定で、日常生活に近いかたちで確認しております。

☆タイプ別
カテゴリー違い
○軽度難聴の場合
○中度難聴の場合
○高度難聴の場合
○重度難聴の場合
○左右の差がある場合
○長年補聴器を装用している方の場合
○補聴器効果が薄い、言葉の明瞭度が良くない方の場合
○補聴器の買い換えが2度目以上の方

○耳かけRIC型を選択したかた
○耳あな型を選択したかた
○耳かけ型を選択したかた
○ポケット型を選択したかた