最新の性能

2018.10.

最近の補聴器は高価で、とにかく内容がわかりくいと思われるかもしれません。
デジタル補聴器が完成して24年になります。それから進化やバージョンアップを繰り返してきた現状があります。
今はデジタルチップ開発競争になり、1つのデジタルチップを開発するのに、およそ3年の歳月が費やされ、100億円の費用が掛り、その中身は殆ど人件費と言われております。その為それを回収するため、最初はスーパーハイエンドの製品のみ発売され、半年から1年後に廉価版が発売される事が繰り返されています。
それが繰り返され、今は低価格品も性能が良くなっています。
 
 特に「購入ガイド」や「最近のトピックス」に掲載しているバーナフォン社が、2021年に発売したAシリーズは究極と言っても過言でない製品が遂に出来上がりました。入って来た音を、瞬時に騒音と言葉を分け、情景に合わせて聞こえに貢献するという正にAIが入って来た様なものです。

 聴覚で影響を受けた場合の補償する補聴器は、元々備わっていた20Hzから2万Hzの聞こえから、補聴器の性能の100Hzから最長の12KHzの間で音を聞く為、その増幅範囲での聞こえで、いかにその中で聞こえに貢献して行くかになります。
この限られた聴覚の中で、特に騒音の中での人の音声を聞くと言うのが、根本的に難しかったのです、それがクリアーされたのです。

 15年前から採用された両耳通信解析から進展し、ここまでたどり着きました。話す人が正面にいて、その間に騒音があっても話者の言葉が入るのは今までにないことです。騒音の中で相手の言葉を入れるのは、2個のマイクロフォンによる時定差による、指向性で絞り込むことしか方法が無かったのが、画期的なことなのです。
 バーナフォン社と同財団のつながりのあるオーティコン社は、同様な方式を分割周波数調整のマルチチャンネル方式「オープン」で採用しています。
その中で一番の特徴は、バーナフォン社のが一番ハウリングが無く、暗騒音が静かだと言うことです。
ハウリングが無いということは本当に補聴器にとってストレスのないことで、高度難聴の様な音のパワーが必要な場合に、余裕で貢献することが出来ます。
 
 バーナフォン社取扱店舗は、全国でも限られたところでしか販売ルートを持ちません。
それは補聴器販売店の専門性的特性で、取引関係や昔から慣れ親しんだ会社を取扱って行くという特性がある為です。もっと柔軟に捉えて行けば良いと思うのに不思議です。