両耳同等高周波急墜型聴力、高周波サポーター機能による改善
年齢:91
性別:男
職業:経営コンサルタント
聴力:
来店動機:当店近隣在住娘さんが、青梅市に住む91歳のお父様を連れてこられた。
現在もコンサルタントの仕事をされているが、以前購入した耳あな型補聴器が
周囲の音も大きく聞こえうるさいので使っていなかった。
最近は娘さんとの会話も不自由になっていた。
平均聴力 右耳 :52dB
左耳 :50dB
ヘッドホン語音弁別 右耳:75dB、75%
左耳:75dB、45%
左右同等の急墜型聴力であったが、片耳の明瞭度弁別が不良で、明瞭性確保のため
両耳装用検討。
試聴補聴器 :RIC型耳かけ型 バーナフォン・アクリバ9NR両耳
音場裸耳明瞭度 :25%
音場装用明瞭度 :75%
試聴経過 :聴力図から、会話に必要な4kHz以上の聴力損失で聞こえが期待出来ない為、
4kHz以上の音情報を4kHz以下にコピーすることができる補聴器を試聴して頂いた。
結果としては、
・明瞭に聞こえる
・音質の違和感がない
と気に入られ、同席の娘さんも賛同して、購入されることに。
老眼メガネの掛け外しあるため、耳あな型を希望されたが、耳垢が多いので、その日に耳鼻科で除去してもらい、その後耳型を取る流れとなった。
☆調整画面:
この様に高周波の情報を、低域1,5kHz~2,9kHzへコピーしています。
コピーしてもその高周波の音はそのまま増幅しますので、音として違和感が少ないのがバーナフォンの特徴。
※音再生イメージ図:
購入補聴器 :バーナフォン・サフィラ5ITCPD両耳(オーダー・ナカル型)
RC-Nリモコン付。

プログラム設定 :P1「様々な環境」のみにし、リモコンにてボリューム上下対応とする。
お渡し時、耳介(耳たぶ)が硬く、一回では装用出来ない為、必ず二度目に耳たぶ引っ張りながら装用する必要があった。
2週間後:一日装用している。何回かは自分で行ったが、特に右側が装用しにくいため、基本的には娘様が装用している。
周りの音が良く聞こえ、音の強さはあるが違和感はない。
10日後:「経験レベル」にアップ。良く聞こえ違和感なし。
その後は定期的に来店されて、補聴器の点検をしながら順調に使用されている。
3ヶ月後:床屋の帰り、両耳紛失。警察へ紛失届依頼し、メーカーへ再手配。耳型データはメーカーに残っており同形状で製作。
同設定データにて作製。娘様にお渡し。(一年以内一回限りの対応)
当店の所感:
高周波損失で聞こえに期待出来ない方にも、高周波サポーター機能により聞こえの改善が可能になった例です。他メーカーでは周波数圧縮等の機能が搭載されているが、バーナフォンのは、秒速処理のチャネルフリー技術により、残存神経のへコピーするという手法が取られているため貢献している再現例。この為補聴効果に表れている。現在の技術進展のお蔭である。